マンションすまい・る債(マンションの資金管理は大丈夫ですか?)

みなさんの管理組合では、修繕積立金等の資金管理はどうされていますか?
マンション管理組合が行う修繕積立金は計画的な積立が必要ですが、昨今は、銀行の金利は低く、ペイオフを考慮すると1,000万円以上の預金とならないように複数銀行に分散させなればならず、元金保証のない国債等に管理組合の大事な資産を預けるのは組合員の同意を得られ難いでしょう。
そこで、マンション管理組合が行う修繕積立金の計画的な積立や、保管・運用をサポートするための債権に「マンションすまい・る債」があります。
申込み条件を満たせば購入が可能で、政府保証は付されていませんが、独立行政法人住宅支援機構法に基づき住宅金融支援機構が国の認可を受けて発行しています。
マンションすまい・る債の利率は、銀行の定期預金金利が1年満期の商品で平均0.010%程度なのに対し、平均利率0.011%です。
債券発行からの期間が経過するほど、年平均利率は上昇するため、大規模修繕工事等の資金を必要とするタイミングに合わせて積み立てることもでき便利です。
また、債券は住宅金融支援機構が保管をしてくれるので、盗難・火災・紛失等の事故で財産の保全に支障が来すことのない仕組みになっている他、機構のマンション共用部分リフォーム融資の金利の0.2%の引き下げ等の特典もありますので、住宅金融支援機構か管理会社へ質問してみてください。
申込み条件(一部抜粋)
・分譲マンションであること
・機構融資を利用し、共用部分の修繕工事を行うことを予定している管理組合であること
・管理規約が定められていること
・長期修繕計画の計画期間が20年以上であること
・反社会的勢力と関係がないこと
住宅金融支援機構HP:https://www.jhf.go.jp/loan/kanri/smile/index.html