管理費・修繕積立金とは具体的に何のこと?

分譲マンションを購入した際、住宅ローンとは別に毎月支払いが必要な費用として【管理費】と【修繕積立金】があります。この2つの費用はマンションを良好な状態で維持・管理していく上で欠かせない費用ですが、それぞれ具体的にどういったものなのでしょうか?
1、管理費とは?
マンション管理組合が日常的に共用部を維持していくために所有者から徴収するお金で、具体的には以下のようなものが挙げられます。
・管理委託費
建物管理会社へ委託する事務管理等に関する費用。
・各種保険料
建物共用部等に係る火災保険やその他損害保険等に関する費用。
・共用設備の光熱費
共用部分や共用設備の運転における電気・ガス・水道代費用。
・消耗品等の軽微な修繕費用
共用部の電球の取り換えなど、軽微な修繕に関する費用。
2、修繕積立金とは?
マンション管理組合が将来行う共用部の修繕に備えるために所有者から徴収するお金で、具体的には以下のようなものが挙げられます。
・一定年数ごとの定期的・計画的な修繕に関する費用
・不測の事故やその他特別な理由によって必要となる修繕に関する費用
・敷地や共用部などの変更または処分等に必要な費用
・その他区分所有者全体の利益のために特別に必要となる費用
3、値上がりもある
管理費は、補修費の増加や、社会情勢の変化による経費圧迫などで値上がりの可能性があります。
修繕積立金は、大規模修繕工事が行われるタイミングで値上がりするケースが多いようです。
4、まとめ
マンションを購入するとき、管理費や修繕積立金を考慮せずローンを組んでしまう人もいるでしょう。
しかし一般的なファミリータイプの間取りだと、管理費と修繕積立金の支払いに毎月2~3万円は必要です。
支払いが苦しくなり管理費の滞納が続くと、最悪の場合競売でマンションを強制的に手放さなければならないケースもあります。
マンションを購入するときはローンの返済だけではなく、管理費や修繕積立金も含めて資金計画を立てることが大切です。