水道トラブル時に必要なのは止水

止水栓の場所と使い方について
止水栓は、水回りのトラブルが発生した際や、水栓の交換・補修作業を行うときに非常に重要な役割を果たします。止水栓の操作により、住居内への水の供給を一時的に止めることができるため、水漏れやトラブルによる被害を最小限に抑えることができます。以下に、止水栓の場所や操作方法について詳しく説明します。
止水栓の主な設置場所
止水栓は、住宅の種類や構造により設置場所が異なる場合があります。特にマンションやアパートの場合、以下の場所で見つけられることが一般的です:
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玄関外のパイプスペース(PS)またはメーターボックス(MB)内
- パイプスペースやメーターボックスは、玄関を出たすぐ横、または共用廊下沿いの壁に設置されていることが多いです。
- 扉を開けると、水道メーターとともに、バルブやレバーが見つかります。これが止水栓です。
- 注意点:このスペースにはガスの元栓が一緒に設置されていることも多いため、水道とガスを間違えないよう確認しましょう。
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戸建住宅の場合
- 戸建住宅では、敷地内の水道メーター近くに設置されています。多くの場合、地面に埋め込まれたボックス型のフタの中にあります。
- フタには「水道」や「メーター」と書かれていることが一般的です。
止水栓の操作方法
止水栓の操作はシンプルですが、適切な方法を知っておくことが重要です。
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バルブ式の場合
- 金属製のハンドル型バルブの場合、時計回りに回すと閉じて止水、反時計回りに回すと開いて給水が再開されます。
- バルブが硬い場合は、工具(モンキーレンチなど)を使用することもあります。ただし、無理に力を加えないよう注意してください。
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レバー式の場合
- レバー式の止水栓は、通常90度の範囲で動かせる仕組みになっています。レバーを水道管と垂直になる方向(横向き)に倒すと止水します。
止水栓を使用する場面
以下のような状況では、まず止水栓を操作して水を止めることが必要です:
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水漏れや配管の破損時
- 突然水漏れが発生し、水が止まらなくなった場合、被害を最小限にするために迅速に止水します。
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水栓や設備の修理・交換時
- 蛇口やシャワーヘッドなどの修理を行う際は、作業中の水漏れを防ぐため、必ず止水する必要があります。
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異常な水道使用量が検知された場合
- 水道メーターの急激な動きや高額な水道料金請求書が届いた場合、漏水の可能性があります。この場合、調査の前に一時的に止水するとよいでしょう。
注意点
- 止水栓が古くなっている場合や長期間使用していない場合、固着して動かしにくいことがあります。この場合、無理に力を加えず、専門業者に依頼するのが安全です。
- 定期的に止水栓の場所と状態を確認しておくと、いざというときにスムーズに対応できます。
上記のように、止水栓の設置場所や操作手順、注意点を事前に把握しておくことで、水回りのトラブル発生時に迅速かつ適切な対応が可能となります。