地震災害について

皆様、こんにちは。今回は自然災害リスクの中でも、いつ起きてもおかしくない地震をテーマにお話しさせていただきます。
地震に対する耐久性は一般的な木造建築の一戸建てと比べ、鉄筋コンクリート造のマンションが優れていると言われておりますが、実際に大きな地震に見舞われた場合、居室の中で起こる被害にフォーカスを当てました。
1.地震による被害について
地震による被害として、下記のような人的及び経済的な被害が考えられます。
①家具の転倒による室内の破損・ケガ (冷蔵庫・テレビ等の重量物の転倒など)
②火器による火災 (油を使用した調理中に引火など)
③電気機器の電気火災 (転倒した家具によりコードが断線して発火など)
④電気・ガスの供給停止、断水等
列挙した被害に対して何か対策はないのでしょうか…
2.対策方法について
①家具の転倒に対して
背丈の高い家具などは、天井に突っ張るだけの【突っ張り耐震ポール】や敷くだけの【転倒防止ストッパー】など、いずれも壁や天井に穴をあける必要はございません。【突っ張り耐震ポール】ではデザインが気になるという方には、家具天面や背面と壁に貼り付ける【転倒防止伸縮ベルト】などがございます。我が家でも【転倒防止伸縮ベルト】を冷蔵庫に使用しておりますが、全く目立ちませんのでインテリアの邪魔になりません。ただし、繊維ベルトや粘着テープには使用期限があるので注意が必要です。
②火器による火災に対して
天ぷら油火災に対応した場所の取らない【火消しスプレー】がおすすめです。いざという時はキャップを外して火元に向けてスプレーするだけで素早く消火できま
す。
③電気火災に対して
揺れがおさまったら、使用中の電気機器の電源を切り、コードが切れたりしていないか確認することや、家具の転倒によりコードの確認が難しいものはコンセントを抜くことで火災を防ぐことが可能です。また、近年のブレーカーは設定した震度の地震を感知するとブレーカーのスイッチを落とすものもございます。
④電気・ガスの供給の停止、断水について
生きていく上で必要な水分や食料を備蓄しておくことがおすすめです。地震の
2次被害として物流機能の停止も考えられることから最低でも3日から1週間分の備蓄が必要と言われております。
⑤農林水産省によると、大人2人の1週間分の備蓄食料の例は以下のとおりです。
・水2リットル×6本×4箱
・米4kg
・乾麺(うどん、そば、パスタなど4袋)
・レトルト食品(カレー、牛丼、パスタソースなど24個)
・缶詰(18缶)
・日持ちする野菜(玉ねぎ、じゃがいもなど)
・梅干し、のり、わかめなど
・調味料(醤油、砂糖、塩など)
・インスタント味噌汁
これだけの備蓄食料の管理するのは大変ですよね…そこで、ローリングストックという食べた分だけ買い足す方法がおすすめです。収納場所はキッチンの引き出しなどに専用の場所を作ると管理がしやすく、いざという時にも探し回る必要がございません。我が家では大量の500mlの水や乾燥パスタ、レトルトの具材を保管しております。最近のレトルトは美味しいものばかりなので、何をストックするのか考えるのが楽しみの一つですよ。
以上、地震災害についてのご説明でしたがいかがでしょうか。列挙した被害が全てではございませんが、防災対策ができていない方には今後のために、準備ができているという方には対策の見直しの参考になれば幸いでございます。
今回は居室の中で起こる被害にフォーカスを当てましたが共用部では、また違う被害が考えられ、それに応じた対策が取られております。地震被害対策を検討されている管理組合の皆様、経験豊富な弊社にご相談ください。【何を、どのように】対策したら良いのか皆様と一緒に考えさせていただきます。