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電動アシスト搭載自転車への対応

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電動アシスト搭載自転車への対応

増えるチャイルドシート付き電動アシスト自転車と駐輪場の課題

近年、子育て世代を中心に「チャイルドシートを搭載した電動アシスト自転車」の人気が急速に高まっています。
坂道でもスムーズに走行でき、重い荷物やお子さまを安心して乗せられることから、都市部をはじめ多くのマンションでも利用が広がっています。

しかしその一方で、マンションの駐輪場では思わぬ問題が起きています。


◆駐輪ラックに収まらない自転車が増えている

チャイルドシート付きの電動アシスト自転車は、通常の自転車よりも 全長・全幅が大きく、重量も重い のが特徴です。
既存の駐輪ラックは、従来のシティサイクルを想定して設計されていることが多く、

  • 前カゴやチャイルドシートが引っかかる

  • タイヤ幅が合わずうまく収まらない

  • 重量がありラックの傾斜に載せにくい
    といったトラブルが発生しています。

結果として、ラックに収めきれず「ラック外に駐輪する」というケースも見受けられます。


◆管理組合の悩みどころ

本来であれば、駐輪場のサイズを確認し、収まるタイプの自転車を購入するのが望ましい姿です。
しかし、せっかく購入したばかりの高価な自転車を「サイズが合わないから買い替えてください」とは言いづらいもの。
実際に、対応に苦慮している管理組合様も少なくありません。

さらに、電動アシスト自転車は年々普及が進んでおり、今後も利用者が増えていくことは間違いないと考えられます。


◆今後検討しておきたい駐輪場の対応策

こうした背景から、管理組合やオーナー様にとっては「駐輪場をどう運用・改修していくか」が重要な課題になっています。
検討すべきポイントとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 大型自転車に対応した平置きスペースの設置
     既存ラックを改修、または一部を撤去してフリースペース化する。

  • 子育て世帯優先エリアの設定
     チャイルドシート付き電動アシスト自転車専用のエリアを設ける。

  • 駐輪ルールの見直し
     サイズオーバーの自転車の扱いや駐輪方法を規約に明記する。

  • 長期的な駐輪場計画の立案
     入居者層や将来の需要を踏まえ、駐輪場の収容力やレイアウトを見直す。


◆まとめ

チャイルドシート付き電動アシスト自転車は、子育て世帯にとって欠かせない移動手段となりつつあります。
その一方で、従来の駐輪ラックでは対応できないケースも増えており、マンションの快適な住環境を維持するためには管理組合として早めの対応検討が求められます。

駐輪場の運用ルールや設備を見直すことは、一時的な負担はあっても、長期的には居住者満足度の向上につながるはずです。

「電動アシスト自転車の普及」を前提とした駐輪場のあり方について、今のうちに考えてみてはいかがでしょうか。

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