マンションにおける香害

近年、様々な香りの柔軟剤が販売されるようになった一方で、その匂いにより体調を崩したり、不調を訴える方も増えているのをご存じでしょうか。
今回は、「洗濯」という日常生活に欠かせないことが、周囲と思わぬトラブルを招いてしまわないよう、心に止めておいていただきたいお話です。
香害って?
皆さんは「香害」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
香害とは、洗剤や柔軟剤などに含まれる合成香料(化学物質)により頭痛、咳、めまい、味覚障害などの化学物質過敏症といわれるアレルギーのような症状が発生することです。
化学物質過敏症は、アレルギーのような症状が発生するばかりか、体内に蓄積して慢性的な症状にケースもあります。
マンションでの香害トラブルはなぜ多い?
マンションは、戸建て住宅と違い、多くの人が一つの建物で生活しています。
住戸自体は隔てられていますが、ベランダ、共用廊下、エレベーターなど、マンションに住む人が共有して使用するスペースが多くあります。
そのため、ベランダに洗濯物を干したり、柔軟剤の強い香りのついた服を着てエレベーターに乗るだけでも匂いの原因となってしまいます。
特に洗濯物は、干している間長時間匂いを漂わせます。
開け放った窓から匂いが入ってくるだけでなく、窓を閉めていても給気口や換気扇からも匂いが入り込んでくる場合もあります。
香害トラブルを生まないために
好みの洗剤や柔軟剤を使用することは個人の自由なのでマンションで規制することは困難です。
ですが、使用することにより、他の居住者に迷惑が掛かっている可能性があるということを理解しておく必要があります。
トラブルを生まないために、マンションに居住する皆様が、香害について理解を深め、配慮するということが重要です。
マンションで香害問題が発生しているということを周知することで解決へつながる可能性もあります。
もし香害に苦しんでいるのであれば、一度管理会社へマンション内への周知についてご相談ください。