分譲マンションにおけるインターネット回線の引き込み
インターネットが普及した昨今、インターネット環境の整備は我々の生活に欠かせないものとなっています。
戸建て住宅にお住まいの方は、ご自身でお好みのプロバイダへご連絡し、お好みのプランでご加入いただくのに対し、賃貸マンションにお住まいの方は、マンションを所有するオーナー様により整備いただいたインターネット環境をご利用いただくケースが多いようです。
では、分譲マンションにおいては、どのような手続きが必要になるのでしょうか。
まず、第一に、分譲マンションでは各区分所有者や居住者が自由に回線事業者を選択することはできません。既にマンションまで引き込まれている回線事業者の中から選択しご利用いただくこととなります。これは、MDFと呼ばれる通信回線を収容する集線装置や、配線を引き込む配管のスペースが限られているためです。
分譲マンションのインターネットには、管理組合としてプロバイダと一括契約を締結しているケースと、契約自体は個別の任意契約としているケースがあり、後者の場合にはご自身で回線事業者やプロバイダへお申し込み手続きを行う必要があります。
では、分譲マンションにお住まいの方は、既に整備されたインターネット回線以外をご利用いただくことはできないのでしょうか。
分譲マンションにおいては、管理組合にて共用部分(共用廊下や階段、エレベーターなどお部屋の外)についてのルールを定めることとなっています。
つまり、この管理組合が承認すれば、新たなインターネット回線を引き込むことも可能なのです。
しかし、実際には、上で述べた理由やその他固有の事情により、こうした要望が承認されないケースもあります。
その場合、既存のインターネット回線を利用することとなるため、分譲マンションにお住まいの方で既存のインターネット回線にご不満をお持ちの方は、まず、既存のインターネット回線の環境改善を管理組合へ要望してみてはいかがでしょうか。