給水方式の種類
皆様のお宅に供給されている水道水は、自治体により整備された水道本管から、分岐した個別の配管を通り、洗面台の蛇口やトイレまで運ばれています。
こうした水を供給する過程には、ポンプを使用して運んだり、水槽へ一時的に貯めたりと、様々な方法が採用されているのはご存じでしょうか。
今回は、給水方式をいくつかご紹介したいと思います。①高置水槽方式
数年前まで一般的だった給水方式です。水道本管から引き込んだ水を受水槽に貯留し、揚水ポンプにて高置水槽まで引き上げたうえで、重力により各所へ給水します。
②加圧給水方式
高置水槽方式同様、受水槽を使用する方式ですが、高置水槽は使用せず、受水槽へ貯留した水を加圧給水ポンプにて直接各所へ給水します。
③直結増圧方式
前述の①及び②と大きく異なるのは、「受水槽を使用しない」という点です。給水本管から分岐した配管の途中に増圧給水ポンプを設置し、各所へ給水する方式です。
④直結直圧方式
直結増圧方式と違い増圧ポンプを設置しないため、水道本管からの水圧で各所まで給水する方式です。
こうした給水方式は、工事を行うことで変更が可能です。
この機会に皆様もお住まいの地域や建物の階数、使用水量など様々な環境の違いを考慮し、それぞれのメリット、デメリットを踏まえた上で給水方式を選択してみてはいかがでしょうか。
